矯正をすることの大切さとは
歯の機能は、かみ砕く、飲み込む、発音するなどがあります。
歯並びが不揃いで咬み合わせが悪い不正咬合の場合、歯は正しい機能を果たせません。
虫歯や歯槽膿漏になりやすく、口臭の原因にもなります。胃腸にも負担がかかるばかりか、筋肉や骨格など、体全体にも悪影響を及ぼします。肩こりや腰痛、あるいは肥満や便秘の原因になることもあるのです。歯並びが原因で生じる身体の障害は、思っている以上に多いのです。
矯正治療は、歯の機能を回復させるだけでなく、体のバランスを理想的な状態に甦らせます。
血液の循環も良くなり、新陳代謝も活発になり、また免疫力も高めます。見た目だけでなく、心と体の健康にも大切なことなのです。
「正中線」が1直線に並んでいること
「正中線」とは「上前歯2本の間の点」と「下前歯2本の間の点」を結ぶ線のことで、垂直になる状態がきれいな歯並びとされています。
歯がデコボコ凸凹に生えていないこと
歯がデコボコに生えていることを歯科学的には「叢生(そうせい)」といいますが、歯がきれいに生え並んでいることが大事です。
上下前歯の噛み合わせが正しいこと
「出っ歯」や「受け口」ではなく、上顎の歯が下顎の歯の上部を数mm程度被っている状態がきれいな歯並びとされています。ただし下の歯が目立たないくらい噛み合わせが深く、被り具合が大きい状態(過蓋咬合)は除きます。
正面から見た顔の美しさ
顔の真ん中にまっすぐな1本のラインを引いて、ライン上に顎の先端がある場合は顔のバランスが美しいとされています。逆に顎の先端が左右どちらかにずれている場合は骨格や歯並びの悪さが顔の形に影響を与えていると考えられます。また、にっこり微笑んだ時に上の歯茎があまり目立たないことも美しさの目安となっています。
横顔の美しさ
「エステティックライン(Eライン)」とは、鼻先と下顎の先端部分を線で結んだラインのことを指し、口元が整っている美しさを判断する基準となっています。成人の方の場合はエステティックラインに対して上唇がラインよりやや後方、下唇がライン上にあることが美しい口元とされています。
口は「ものを食べる」、「言葉を話す」ためにあるものですから、歯並びが悪いと咀嚼(そしゃく)機能が低下して消化が悪くなったり、顔色にも影響を及ぼすことがあります。
また、歯並びが悪いと発音の際に歯と歯の隙間から空気が漏れて正しい発音ができないこともあります。
前歯~上の歯が下の歯を数mm程度被る状態であること
上下の歯の位置が正しいこと。
一人ひとりの患者様に合った矯正治療
「1歯対2歯の噛み合わせ」とは、犬歯から奥歯にかけて下の歯の2本の間のくぼんでいる部分に上の歯が噛み合わさる状態(上の歯1本に対して下の歯2本の噛み合わせ)のことを指し、噛む力が最大限に発揮できる噛み合わせといわれています。
ただし、1歯対1歯になっている奥歯~下顎中切歯、上顎第3大臼歯は除きます。
矯正の治療方法と装置の種類について
矯正の治療には大きく2つに分けて「全体の矯正」と「部分矯正」があり、それぞれ歯の症例やご要望にあわせて様々な装置がございます。
全体の矯正
歯の全体を装置で固定して、しっかりと歯並びを直します。治療期間や料金もそれなりにかかりますが、何よりご自身の歯並びにあわせて最適な治療方法を提案させて頂きます。
個々の症例によって変わってきますが、ワイヤー装置以外にも、マウスピース型矯正装置や舌側(裏側)の装置といったさまざまな方法で矯正治療を行うことができます。
部分的な矯正
歯の部分的に固定して、歯並びを直します。治療期間や料金は症例やケースにあわせてご利用しやすい形になることがあります。
部分矯正をご希望される方でも歯並びの状態によっては全体矯正でないと矯正が出来ないケースもあります。
まずは、初診相談より実際の口の中を診てもらい、自分にあった最適な治療方法や期間、料金を教えてもらうことが矯正治療への第一歩となります。
装置の種類
装置にはさまざまな種類があり、一人一人の歯の症例やお悩み、ご要望に合わせて治療の内容と装置を決めます。
えびす矯正歯科では主に次の3つの装置を使った治療をしております。
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ブラケット矯正
最もよく使われる、ワイヤーをつかった矯正装置です。 ワイヤーの種類も様々にございます。ご自身の歯並びの形にあわせて装置を作成して、患者様と向き合って治療に専念いたします。
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マウスピース型矯正
装置が苦手な方でも安心。目立たない、取り外しが可能な治療です。普段の食生活や、普段の仕事にも影響が少なく治療を行うことが出来ます。
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目立たない舌側(裏側)の矯正
歯の裏側につけて、矯正をしているのがわからない、目立たないように治療する矯正の方法です。